サムネイル(thumbnail)に親指(thumb サム)の爪(nail ネイル)の話。

目次。

 

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はじめに。

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左足の親指の爪が剥がれ落ちた...。

 

スマホを弄っていたら、懐かしい写真が出てきた。大学1年生の冬に撮った僕の足の親指の爪の写真。

 

親指は英語でthumb。爪は英語でnail。親指の爪は英語でthumbnail。カタカナにするとサムネイル。

 

YouTubeやブログで、動画・記事一覧を見ると、タイトルの横に小さな画像が表示される。この画像のことをthumbnailと言う。カタカナにするとサムネイル。このサムネイルは、よく「サムネ」って略される。

 

「両足が写った写真を載っけているのだから、この記事のthumbnail (小さな画像)は、thumbnail(サムネイル)じゃなくて、複数形のthumbnails(サムネイルズ)では?」

…なんて思う人がいるかもしれないが、そんな心配は無用。

 

左足の親指の爪は、全て剥がれ落ちている。この時は、右足の親指の爪しかなかったので、thumbnails(サムネイルズ)ではなく、thumbnail(サムネイル)。

(「冠詞をつけろ」っていうツッコミは勘弁してください)

 

懐かしい写真を見つけたので、僕のthumbnails(サムネイルズ)がthumbnail(サムネイル)になった話をしようと思う。

 

 

 

 

足の親指の爪が剥がれ落ちた…。

足の親指の爪が剥がれ落ちてしまった原因は、合気道の稽古。

四方投げの足捌きをミスったら…左足の親指の爪がなくなってしまった。

 

半身半立ち(逆半身片手取り)四方投げ。

足の親指の爪が剥がれ落ちたのは、外国語学部合氣道部に入部してから、半年くらい経った頃。

 

合気道を始めて半年経った頃…ではなく、高松の道場で既に10年間、合気道の稽古をしていたので、爪が剥がれ落ちたのは、合気道を始めて10年半経った頃。

 

高松の道場の技と大阪の道場の技は、それなりに違う。高松の技は、岩間の磯山師範の影響を受けていて、大阪の技は武育会の小林師範の影響を受けている。お二方とも合気道を創始された開祖の直弟子。

 

磯山師範の演武。磯山師範の合気道が一番好き。

www.youtube.com

 

大学1年の頃は、あまり大阪の技に染まらないように稽古していた。それが原因で、お叱りを受けることが度々あったが、それでも大阪で高松の技をしていた。

(新入生に高松の技を教えるわけにはいかないので、大学1年の終わりに、やっと大阪では大阪の技をしようと思えるようになった)

 

6年前の話で、もうよく覚えていないが、多分、大阪の道場で、ずっと高松の技をしていたことが、足の親指の爪が剥がれ落ちてしまった根本的な原因。

 

大阪では「半身半立ち四方投げ」、高松では「半身半立ち逆半身片手取り四方投げ」と呼ばれる技は、取り(技をかける人)が跪坐(つま先立ちしている正座)の状態で相手を投げる。

 

大阪の技は、前の足を一歩出して、相手を遠くに投げる。足の捌きは直線的で、手は木刀をまっすぐ振り下ろすような捌き。高松の技は、前の足を軸足にして、後ろの足を回転させ、相手を自分の傍に落とし、そのまま固める。足の捌きは曲線的で、手は木刀で袈裟切りを行うような捌き。

 

僕は、大阪で高松の技をやっていたが、もちろん周りには、高松の技をやっている人はいない。みんな、大阪の技をやっている。そして、半年の月日で、僕も、無意識のうちに大阪の技に染まり始めていた。

 

頭では「大阪の技には染まっていない」って思っていても、体が無意識のうちに大阪の技に染まり始めた、そんな中途半端な状態で行った「半身半立ち四方投げ」。

 

知らず知らずのうちに、高松の手の捌きと大阪の足の捌きがごっちゃになった技で相手を投げていた。高松の手の捌きは、相手を真下に落とすことを想定した捌き方。一方で、大阪の足の捌きは、相手を遠くに投げることを想定した捌き方。

 

相手を下に落とす手捌きをしながら、相手を遠くに投げる、つまり自分の傍に相手の体が落ちてくることを想定していない足捌きをすると、相手の体が僕のつま先立ち(跪坐)している足に落ちてきた。

 

相手の背中と僕のかかとが接触し、その重みで足が横を向く。そして、足が横を向いたことによって、畳と垂直になった僕の親指の爪が相手の背中と畳に挟まり…激しい痛みと流れ出す血。

 

それでもしばらく稽古していると、再び僕の親指の爪が相手の背中と畳に挟まれてしまった。さらに痛みが激しくなり、血で畳が汚れまくったので、稽古を中断し、足を見てみると、親指から爪が剥がれていた。

 

 

 

 

合気道での怪我。

他の武道やスポーツよりも合気道で怪我をする可能性は低いと思う。

 

合気道には、試合がないので、柔道とか空手の試合のように相手を倒そうと全力で技をかけることがほとんどない。

 

また、今後、日本全体の合気道のレベルは、徐々に落ちていき、それに伴って、技や稽古もどんどんとヌルくなっていくんじゃないかって、個人的に思っている。もしそうなれば、怪我も少なくなるかもしれない(技がヌルくなる速度よりも受け身がヌルくなる速度の方が早ければ、怪我は増える)。

 

と言っても、合気道で怪我することはある。投げ技、関節技、関節を極めた状態で投げる技もあるので、受け身がきちんと取れないと怪我をする。

 

僕は、合気道を15年以上やっているが、これまで怪我をすることはあまりなかった。脈部を極める四教表・裏で前腕の3分の1が紫色になって腫れ上がったり、二教裏で肘関節を痛めたりすることはあったが、そんなものは、その日のうち、もしくは2、3日で治る。(高松では四教の表技は脈部、裏技は橈骨を極めていたが、大阪では表技、裏技、どちらも脈部を極めていた)

 

高松では、香川大学合気道部の人たちと稽古していた。僕が中学生・高校生の頃は、やんちゃな大学生の方が多く、強く技をかけられる機会が多かった。それが僕の受けの技術が伸びたきっかけで、この経験のおかげで怪我をする可能性が低くなったのだと思う。

 

15年間の合気道の稽古での中で、完治に数か月かかった怪我は、足の親指の爪が剥がれ落ちたのを含めると3回。もっとしているかもしれないが、覚えていない。

 

 

足の小指の骨にヒビ。

僕が小学生だった頃、合気道を始めて、多分、1年くらいしか経っていなかった頃だったと思う。もう何の技によって、足の小指の骨にヒビが入ったか覚えていない。稽古中に何かの技をかけられて、足の小指が痛くなり、小指を浮かさないと歩けなかったので、病院に行ったところ、骨にヒビが入っていることが分かった。

 

合気道の稽古で、僕の骨にヒビが入ったのは1回。他の人の腰の骨にヒビを入れてしまったのは2回。…申し訳ないです。

 

 

肘が壊れかける。

幸い、肘関節の腱とかが切れることはなかったが、1か月以上、痛めた肘を庇いながらじゃないと稽古できなくなった。

 

原因となった技は、これまた四方投げ。横面打ち四方投げ。四方投げで僕のように足の爪が剥がれ落ちるのは、ものすごく稀な出来事であるが、四方投げで肘を痛めるのは、それなりによくある話。

 

横面打ちは、相手のこめかみ、もしくは頸動脈を狙う攻撃方法。大阪では、こめかみ、頸動脈を狙って打ってきた相手の手をまるく捌いて、自分の中心に落としていく捌き方がよく使われていた。一方で、相手が短刀(ナイフ)を持っている場合、自分の中心に相手の手を捌いてしまうと切りつけられる恐れがあるため、相手の振りかぶりに合わせて、間合いを一気に詰めて、短刀(ナイフ)を持っている手を制するという捌き方がよく使われる。ちなみに高松では、相手が武器を持っていない状態でも後者の捌き方がよく使われていた。

 

武器なしでは、自分の中心に相手の手を捌いた後、相手正面に入身、転換し、相手を投げる四方投げがよく行われる。投げる時には、「相手の肘が折り畳まれていることを確認して投げるように!」ってよく言われる。相手の肘が開いた状態で投げると肘が壊れてしまう。

 

肘を開いた状態で投げる四方投げももちろんあって、演武でやっている人が多い。この四方投げによる肘の極まり方は、たぶんプロレスとか総合格闘技でよくやられる腕十字固めに似ている気がする(僕は腕十字固めを受けたことがない)。自分の上腕で相手の上腕を下から支えて支点にし、相手の肘を開き、相手の親指側の方向に切り落として投げていく。この時に肘が極まる。切り落とすタイミングで、下半身の力を抜き、ストンとしゃがむと、より危険な技になる。

 

このときに肘を傷めないように行うのが飛び受け身。自分の肘を回転軸にして、大きく回って受け身を取る。肘が極まる前に大きく回転すれば、肘を壊すことはない。

 

武器ありでは、肘を開いた状態の四方投げが行われることが多い。先ほどは、相手の攻撃を受けてから、投げるまでの手数が多かったが、武器ありの場合、短刀(ナイフ)を持っている手を制した後、すぐさま、もう片一方の手を絡ませて、相手を投げる。短刀(ナイフ)を振りかぶった瞬間に相手を制しているので、相手の肘は開いたまま。また、相手は短刀(ナイフ)を持っているので、遠くに投げ飛ばさずに、ストンとしゃがんで相手を真下に落とし、短刀(ナイフ)を奪う。(遠くに投げると、また短刀(ナイフ)を持って襲ってくるかもしれない)

 

短刀取りの四方投げは、さっき言った危険な四方投げ。

 

この四方投げをいきなりかけられて、受け身が間に合わず、肘をかなり痛めてしまった。

 

 

 

 

合気道で怪我しやすい技は?

腰投げ。

www.youtube.com(東大の合気道部の動画があった!)

 

合気道の技の中で、ちゃんと受けが取れる人が最も少ない技だと思う。

 

黒帯の人でも「腰投げの受けは、怖いから取れないです…」なんて言う人はたくさんいる。(段位を持っているのなら、腰投げの受けくらい取れないといけないと思う)

 

ちゃんと受けが取れる人が少ないので、腰投げは怪我しやすい技なんじゃないかって思う。けれども、腰投げを定期的に稽古する道場は少ない。怪我する確率が高くても、技を受ける頻度が少ないので、腰投げで怪我をする人の割合は、少ないと思う。

(高松の道場は、岩間の影響を受けているので、定期的に腰投げの稽古はしていた)

 

腰投げを含め、ある程度、色々な技をまんべんなく稽古した方がいいと思う。そうでないと、全ての技の受けが取れない黒帯が量産されてしまう。

 

 

痛みを伴わない腰投げの受けのコツ。

今まで道場で出会ってきた人々のほとんどが体を強く打ちつける腰投げの受けを取っている。横受け身で受けを取っている人が多く、太ももを強く打って、つらそうな顔をされている。

 

普通に受けると結構痛いので、悲しいことに腰投げの稽古に消極的な人が多い。

 

僕がおすすめする受けをすれば、ほぼ無痛で腰投げの受けを取ることができる。頑張れば、コンクリートやアスファルトの上で腰投げの受けが取れるようになるかもしれない(僕はやったことがないが)。

 

この方法を実践している人をほぼ見たことがないので、この受けが合気道的にどうなのかは知らない。結構、邪道かも。

 

痛みを伴わず腰投げを受ける方法は…

「ハンドスプリングもどき」で腰投げの受けを取る。

 

ハンドスプリングを知らない人は、以下の動画をどうぞ。

www.youtube.com

 

腰投げの受けとハンドスプリングを見比べてみると、結構、似ている。背中の上でハンドスプリングをすれば、痛みを伴うことなく、腰投げの受けを取ることができる。

 

ハンドスプリングを腰投げの受けに応用するにあたって、最も大事な部分は、つま先で着地するということ。つま先で着地して、膝を柔らかくしてバネのように使うことで、衝撃を吸収し、着地時に痛みを伴うことがない。これを腰投げの受けに応用する。

 

「つま先で着地する」に加えて、大事なことをもう3つ。

 

1つ目は、「つま先を伸ばすこと」。つま先を伸ばしていないと、かかとから着地してしまう。かかとから着地するとかなり痛い。

 

2つ目は、「体を反ること」。体が曲がっていると、つま先が地面に着地する前に腰や足を強く打ってしまう。

 

3つ目は、「投げられる瞬間に相手の道着の肩口を掴み、自分の胸元に引きつけること」。掴んだ手を回転軸にする。そうすることで、頭を打つことなく、つま先から着地しやすくなる。そして掴んだ手とつま先でブリッジした状態になるので、腰や足を強打しなくてすむ。また、落ちる瞬間に相手の肩口を自分の胸元に引きつけることで、少し衝撃が緩和される。

 

ハンドスプリングは最近やらないが、高校の頃は、同級生に「ハンドスプリングやって」ってたまに言われたので、教室とか、廊下とか、道路でやっていた。(ハンドスプリング土下座とかもやっていた。ハンドスプリングして着地した勢いを使って土下座)

 

元々、僕も体を強打する腰投げの受けを取っていたが、ある日、「ハンドスプリングみたいに受けを取れば、強打することはないかも」って思い、実践してみたら上手くいった。

 

 

四方投げ。

www.youtube.com(再生数が多いので引用)

 

僕の足の親指の爪が剥がれ落ちたのも、肘が壊れかけたのも、四方投げ。四方投げで怪我することが多い気がする。

 

四方投げは、強くかけると危ない技。そして、腰投げと違って、ものすごく基本的な技なので、稽古頻度が高い。

 

ネットで見つけた文章によると、合気道の死亡・後遺症が残るレベルの事故の多くは、四方投げで引き起こされるらしい(その次は、入身投げ)。

 

多分、四方投げが最も怪我人を量産しているのでは?って思う。

 

四方投げは、「肘が壊れる」怖さと「頭を強打する」怖さがある。ちなみに四方投げによる死亡事故は、頭部の強打によるもの。

 

 

きつい四方投げの受けのコツ。

合同稽古会などといった知らない人と稽古する中で稀に、きつく技をかけてくる人がいる。僕は、もうさすがにきつく技をかけられても、怪我することなく受け身が取れるが、中には不安な人もいるかもしれない。

 

そんな人に向けて、きつい四方投げの受けを取るコツを。この方法は、僕が中学生くらいの時に大学生のきつい四方投げを受ける際、ヤバいと思ったら、使っていた。

 

やり方は簡単。相手に握られていない方の手で相手の腕付近の道着を掴み、ぐっと引き寄せる。

 

四方投げで怖いのは、「肘が壊れること」と「頭を強打すること」。

 

肘が開いた状態で、四方投げをかけられると肘が壊れる。投げられる瞬間に相手に掴まれていない方の手で相手の道着を掴み、引き寄せることによって、自動的に自分の肘がしまる。

 

また、相手の道着を掴んでおくと、相手がしゃがむ速度よりも早く地面に落とされることがない。地面に叩きつけられる速度が遅くなるので、頭を強く打ちにくくなる。

 

この受け方は、身の危険を感じた時に使うと、身を守ることができると思う。しかし、これを乱用すると、受け身は上達しない。

 

 

さいごに。

本当は、爪が剥がれ落ちた足の親指の写真を朝顔の観察日記みたいに毎日撮って、パラパラ漫画みたいにしたかったのだが、三日坊主で終わってしまった。

 

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左足の親指の爪が復活!

 

現在の足の指は、こんな感じ。剥がれ落ちた爪は、無事に再生した。どのくらいかかったかよく覚えていないないが、多分、数か月~半年(?)かかったと思う。

 

 

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