東京オリンピック・パラリンピック(Tokyo2020)の話。

目次。

 

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はじめに。

正直に言うと、僕は東京オリンピック・パラリンピックに熱中はしていなかった。試合もリアルタイムで観戦していない。試合結果は、Twitter上で流れてくる情報から知ることが多かった。

 

と言いつつも、オリ・パラをテーマに文章を書こうと思う。そんなに熱中していないとはいえ、東京オリンピック・パラリンピックは、約50年ぶりに開催された行事。せっかくブログをやっているので、この物珍しい行事について何かしら文章を書いてみようと思う。この機会を逃したら、次の機会が来るまで、50年くらい待たないといけないかもしれない。

 

冒頭でも言った通り、僕は東京オリンピック・パラリンピックを熱中して観ていたわけではないので、「あの試合がむちゃくちゃ熱かった!」とか、「あの選手がむちゃくちゃカッコよかった!」といった皆さんが期待している文章ではないと思う。

 

ダラダラと取り留めのない話をしているだけなので、ご了承ください。

 

 

オリンピック・パラリンピック開催前の東京の様子とか。

東京在住の人からしてみれば、知っていることばかりだと思うが、このブログへアクセスしている人の多くは東京外に住んでいる。そのため、ここでは東京に住んでいる人は知っていて、東京外に住んでいる人は知らないような話をする。

 

僕も東京に住むようになるまで、東京の地理などが全然わからなかった。

 

 

新国立競技場。

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新国立競技場。

 

僕が通っている合気道の道場と東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場である新国立競技場は、自転車で10分くらいの距離しかないので、稽古終わりに行ってみた。多分、開会式が終わってすぐの日曜のことだったと思う。

 

7月下旬は、新型コロナが結構蔓延していたが、やはり半世紀ぶりの行事、それに加えて、開会式が終わってすぐの日曜日ということもあって、人がたくさん競技場の前に集まっていた。ただ、たくさんといっても、オリンピックという世界的な行事に集まる人数としては少ないような気もする。大学の学祭くらいの人出だった。

 

もちろん、東京オリンピックは無観客で行われたので、誰も競技場の中には入れない。みんなは外で写真を撮っていた。僕も何枚か写真を撮って、研究室に向かった。

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五輪。

 

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日本オリンピックミュージアム。

 

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1964年の聖火台。

 

新国立競技場は新宿区と渋谷区の狭間に建っている(新宿区側)。新国立競技場の目の前に2車線の狭い道路が走っていて、この道路を渡ると渋谷区。新宿と言えば、JR新宿駅の西側に東京都庁がある。日本の政治の中心は、皇居や国会議事堂などがある千代田区だが、東京の政治の中心は、新宿区。

 

「新宿で、オリンピック・パラリンピックが行われている」と聞くと東京外の人はビックリするかもしれない。新国立競技場は、意外にも広大な場所に建っているのではなく、人や建物が密集している都会のど真ん中のごちゃごちゃしたところに建っている。

 

僕は、大阪大学にいた頃も、東京に来てからも、新国立競技場の近所に用事があったので、何度もここら辺に来ている。そのため、新国立競技場が建設されている途中の風景もずっと見てきた。ただ僕は、ずっと新国立競技場は渋谷にあるのだと思っていた。

 

ちなみに渋谷区という地名を聞くと、「若者の街、渋谷」って思う人も多いと思う。最近だと、ハロウィンで若者たちが盛り上がっていた。僕も東京に来るまで、「渋谷=若者の街」と思っていたが、どうやらそうではないらしい。若者向けなのは、JR渋谷駅やJR原宿駅周辺の渋谷区のごくごく限られた区域(JR原宿駅は渋谷区の駅)。

 

JR原宿駅の東側は竹下通りがあり、若者向けの区域であるが、駅の左側には、明治神宮というものすごくデカい神社がある。代官山や表参道といった上品な人たちが集まりそうな場所は渋谷区にある(表参道は港区と渋谷区に走る道路の名前)。それに加えて、渋谷区には高級住宅地が広がっている。さらに、代々木や千駄ヶ谷、恵比寿などは、オフィス街。

 

こう聞くと渋谷区は若者の街であるという印象は薄れると思う。僕も、東京にやってきて、自転車で渋谷区をブラブラしていると、香川や大阪にいた時に抱いていた「渋谷=若者の街」という固定観念が薄れていった。

 

 

 

 

池袋駅、新宿駅、渋谷駅。

僕は、2021年の1月に自転車を買うまで、電車で研究室に行っていた。

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電車を使っていた頃は、池袋駅と渋谷駅に毎日通っていた。新宿駅は、池袋から渋谷に向かう途中で通過するだけなので、普段は降り立つことはないが、所用でちょくちょく来てはいた。

 

Tokyo2020が近づいてきて、これら巨大な駅がどのように変化するのか日々、見ていたのだが、思った以上に変化がなくて少し残念だった。もちろん、3駅とも巨大すぎるので、僕が普段、行かない場所で大規模な変化があったかもしれない。

(渋谷駅は他の2駅よりも小さめなので、ある程度、どこに何があるか分かっていると思っているが、池袋駅と新宿駅は巨大すぎて、今でも普段行かないところに行くと迷子になる。と言っても、大阪梅田の地下にある梅田ダンジョンに比べると大したことはない。梅田は鬼畜)

 

渋谷駅には、東京オリンピック・パラリンピックのグッズを販売するブースが組み立てられていた。JR渋谷駅から京王・井の頭線へ乗り換える通り道に少し広い空き地があって、そこが使われていた。

 

ブースが出来上がり、中には東京オリンピック・パラリンピックのグッズらしきものがたくさん置かれていたが、しばらくするとブースにシャッターが下りてしまった。新型コロナの流行で、東京オリンピック・パラリンピックがぐちゃぐちゃになってしまったことを象徴する光景で、毎日、そのシャッターの横を通るたびに、少し虚しい気持ちになっていた。2021年の夏にあのシャッターは再び開いたのだろうか。

 

 

商店街、タクシー、バス。

練馬区にある商店街、中野区にある商店街、世田谷区にある商店街(下北沢)、目黒区にある商店街に行くことが度々あるのだが、2020年の年明けごろから商店街の街灯などにTokyo2020の小さな旗が揚げられるようになった。

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高松出身の人は、商店街と言えば、アーケード街のことを想像すると思うが、これらの商店街はどれもアーケードで覆われておらず、駅前にある飲食店をはじめとした色々な店が集まっている通りに過ぎない。

 

東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴い、東京では今まで見たことがないようなタクシーが走るようになった。タクシーと言えば、セダンタイプのものが一般的だったが、2019年くらいからTokyo2020のロゴが入ったトールワゴン型のタクシーを毎日、見るようになった。このタクシーに関しては、東京オリンピック・パラリンピックが終わった今もTokyo2020のロゴを付けて東京の街中を走っている。

autoc-one.jp

 

 

多分、最初にこのタクシーを僕が見たのは、沖縄帰りの池袋駅近くだったと思う。

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それに加えて、Tokyo2020のマスコットキャラクターが描かれた路線バスもよく見かけた。調べてみると名前はミライトワとソメイティらしい。初めて知った。自転車とバスが走る車線は一緒なので、自転車にとって、目の前にいるバス、横を追い抜いてくるバスは、すごい圧迫感のある巨大な壁。その壁にマスコットキャラクターがデカデカと描かれているので、嫌でも毎日、間近で目にすることとなった。

 

 

 

 

開会式・閉会式。

開会式に関しては、Twitter上に投稿されている短い動画をいくつか観る程度しかしておらず、ちゃんとは観ていない。

 

聞くところによると、東京オリンピックの開会式は、テーマ性が皆無で、適当に色々なものをごちゃ混ぜにして、大失敗したらしい。

 

ただ、Twitterを見ていると、開会式で行われたドローンによる空中アートの動画が流れてきて、それはとても凄いと思った。ドローンの空中アートは、実際に見に行けばよかったなと後悔した。開会式が行われているときに僕は、研究室で研究の進捗報告を作成していた。研究室から開会式会場まで自転車で20分くらいなので、繰り返しになるがドローンの空中アートは見に行けばよかったな。。。

 

Twitterで外国人のTweetを調べていると、ドローンの空中アート、ピクトグラムの再現、日本語のアルファベットは意味不明という投稿がほとんどだった。開会式は大失敗だったが、ドローンの空中アート、ピクトグラムの再現は、海外でも好評だったのだろう。

 

東京オリンピックの閉会式は全く観ていない。東京パラリンピックの開会式と閉会式も全く観ていない。

 

 

テニスの試合を観戦しようとしたけれども…。

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オリンピック観戦チケットの抽選。

 

女の話、下ネタだらけの高校時代の男子テニス部同期のLINEグループで久しぶりにまともな投稿がされた。それは、テニス部同期で東京オリンピックのテニスの試合を観に行こうというもの。もちろん、これはコロナ禍以前の話。

 

しかし、チケットは抽選式。そのため、みんなで応募できるだけ応募しようという話になり、僕も参加した。

 

チケットの抽選は、たくさんの人が参加しているようだった。応募が完了するまで、30分ほどかかり、僕の前には応募完了待ちの人が10万人くらいいた。

 

同期の人数は、僕を含めて14人。14人全員が応募していなかったような気がするが、少なくとも10人以上がテニスの試合のチケットを求め、抽選に参加した。

 

流石に10人以上で、応募できるだけ応募しているのだから、誰か当選するだろうと思っていたのだが、結果的に全員、落選してしまった。

 

一方で、僕の知り合いの中には、東京オリンピックのチケットが当たりすぎて、困っている人もいた。うーん。この差は何だろうか?

 

結構、期待していたので、全落ちは残念だった。そして、これが東京オリンピック・パラリンピックの諸々の中で一番印象に残っている。

 

しかし、皆さんもご存知の通り、新型コロナウイルスが流行し、東京オリンピック・パラリンピックは無観客開催になった。チケットは、払い戻しになったらしい。全落ちした時は、少し悲しかったが、払い戻しの手間などを考えると、全落ちしたという結果が一番よかった。

 

「人間万事塞翁が馬」という諺がある。

昔々、あるところにおじいさんがいて、彼は馬を飼っていた。

ある日、その馬が逃げ出した。周りの人は、おじいさんに起きた不幸を慰めたが、彼は「これは不幸とは限らない」といって気に留めなかった。

しばらくすると、その馬が他の馬を連れて帰ってきた。周りの人は、おじいさんに起きた幸福を喜んだが、彼は「これは幸福とは限らない」といって気に留めなかった。

その後、おじいさんの息子が帰ってきた馬に乗っているときに落馬し怪我をしてしまった。周りの人は、おじいさんに起きた不幸を慰めたが、彼は「これは不幸とは限らない」といって気に留めなかった。

しばらくすると、おじいさんの住む地域で戦争が始まった。人々は徴兵によって、戦地に駆り出された。しかし、おじいさんの息子は、落馬によって怪我をしていたので、戦争に参加せずに済んだ。

 

 

…というもの。要は、人生において、不幸な出来事は必ずしも不幸であるとは限らないし、幸福な出来事は必ずしも幸福であるとは限らないということ。

 

テニスの試合のチケットの抽選に全落ちし、不幸だと思っていたが、後に新型コロナによって観戦自体が全面的にできなくなり、チケットが当たった人は、払い戻しを余儀なくされた。逆に抽選に全落ちしたことによって、払い戻しという面倒な作業をしなくて済んだ。

 

諺の話と比べて規模は小さいが、チケット抽選全落ちは、「人間万事塞翁が馬」だった。

…ダラダラと書いている文章のオチがついたので、これにて。

 

 

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