学振焼肉じゃなくて、年越しうどんじゃなくて、学振うどんな話。

目次。

 

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【宣伝】ギターも歌も下手だけど、弾き語りをやっているので、よければ聴いてください。

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はじめに。

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アイキャッチ画像は、「めりけんや」のとろろぶっかけ(だったと思う。多分)。スマホの画像フォルダを漁っていたら、昔撮ったうどんの写真が出てきた。めりけんやは、JR高松駅のすぐそばにあるので、高松にお越しの際は、ぜひ。すだちぶっかけとかもおいしい。

 

「めりけんや」はさておき、本日、学振DC1の面接結果が発表された。学振受かったら、学振焼肉(後で説明)のかわりに学振うどんをする予定であったし、学振落ちたら、学振受かった人から学振うどんをたかろうかと思っていたのだが、結果は「補欠」…。受かっているわけでもないし、落ちているわけでもない、来年2月までに結果が分かるらしい。いくら何でも、学振引っ張りすぎやろ…。

 

「学振 補欠」なんで調べてみると、「補欠は事実上の不採用」という話や「結構、補欠からも採用される」なんて話がネット上に落ちている。国の予算の諸々や、内定者の内定辞退に影響されるので、結局のところ、補欠が採用されるか、されないかは、蓋を開けてみるまでわからない。

 

もう結果の出る2月末まで待つのは、めんどくさいので、学振DC1補欠というどっちつかずの状態で学振の話をしようと思う。ネット上には、親切かつ、とても詳しく、学振を通すコツなどを書いている人たちがたくさんいらっしゃるので、僕は、コツみたいなのは特に書かない。というよりも、ブログの文章書いている感じで学振の申請書を書いたので、特にコツも何もない。

 

この文章は、単なる学振ごった煮。学振申請を真剣にやっていて、色々なコツが知りたい人には、この文章は向いていない。けれども、ひょっとして学振申請の息抜きにこの文章が使えるかもしれない。

 

 

 

 

学振とは。

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大学院生や大学の先生がよく言う学振は、日本学術振興会の略のように思えるが、実は違う。学振は、「日本学術振興会に採用された特別研究員」のことを言っていて、「学振に受かった、落ちた」というのは、「この特別研究員に採用された、不採用だった」ということである。

 

日本学術振興会とは、文部科学省の外郭団体で、研究に関わる国家予算を実際に研究者に配っている団体。日本の科学技術の心臓部。

 

日本学術振興会が大学の先生方(教授、准教授など)に配っている研究費は、科研費と俗に呼ばれていて、先生方は科研費を貰うために申請書類を書きまくっている。

 

これに対して、大学院生版のものは、俗に「学振」と呼ばれている。修士2年で申請して、博士1年から特別研究員として採用されるのがDC1、博士1年以降で申請して、翌年に採用されるのがDC2で、そのほかにも学振には種類があるが、大学院生が申請できるのはこの2つ。僕は今、修士2年なので、申請したのはDC1である。

 

学振DC1に受かると(特別研究員DC1に採用されると)3年間、月20万の給料(税金ひかれるので、手取りは少ない)と研究費がもらえる。受かる率は、大体20%くらい。

 

Twitterで4月頭に「科研費」と検索すると、大学の先生方の「科研費通った・落ちた」喜怒哀楽ツイートが、10月頭に「学振」と検索すると、大学院生の「学振受かった・落ちた」喜怒哀楽ツイートがたくさん見れる。個人的に、これらのツイートは興味深いと思う。もしよければ、調べてみてください。

 

 

 

 

学振と僕。

そもそも僕は、学振DC1を申請するつもりではなかった。僕は、大学に入る前から海外の大学院に進学したいと思っている。学振DC1は、海外の大学院に身を置けば、中途辞退しなければいけない。それじゃあ、別に申請しなくてもいいのでは、と思ったのである。

 

しかし、周りの方々からとりあえず申請した方がいいよと助言を頂いたので、申請することにした。

 

申請書類の作成には、他の人と比べてあんまり時間を割いていない。というのも、学振申請の学内締切であるゴールデンウィーク明けまでずっと、頭の中はIELTSのことでいっぱいだったのだ。

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IELTSとは、英語能力を測る試験のことで、海外大学院の足切りに使われる。Overall 7.0が足切りスコアで、今まで6.5ばかり取っていたが、4月に6.0に下がってしまった。そして、むちゃくちゃ焦ってしまい、学振の書類そっちのけで、多くの時間をIELTSの勉強につぎ込んだ。学振のことを考える余裕は、あまりなかった。

 

そんなダメダメな感じであったが、奇跡的に面接候補になった。しかし、学振の面接時期は、ちょうど海外大学院の出願時期と重なっており、ここでも海外大学院の出願準備を優先させてしまった。

 

前々日に発表スライド作って、前日に練習して、当日、生物学専門の審査員の前で、「僕は物理学がやりたいです」と言うと、学振補欠になる。

(僕が出した審査領域は生物学。僕の海外大学院での志望専攻は物理学)

 

…と言うと、僕はIELTSがあるから、出願準備があるから、学振をそっちのけにしていたように聞こえるが、実はそうではない。学振のことそっちのけにしようと努めていたので、学振がそっちのけになっていたのである。

 

先ほども言った通り、学振に受かったとしても、海外大学院に進学すれば、中途辞退しなければならない。逆に言うと、海外大学院に全落ちしたときにお世話になるのが、学振である。

 

僕は、海外大学院進学に向けて進んでいく中で、「海外大学院進学に失敗した未来」をあまり考えたくなかった。「海外大学院進学に失敗した未来」がまさに学振なのである。もちろん、海外大学院に全落ちした場合のことを考えて、学振の申請をするべきであるという意見は正しいし、僕も強くそう思う。けれども、「海外大学院進学に成功した未来」と「海外大学院進学に失敗した未来」を仲良く自分の中に共存させることができなかった。そのため、僕は学振に目を背け続けていた。

 

もちろん、僕の例は、ダメダメな例であって、本来はもっと時間をかけてじっくりと学振の対策をするべきであると思う。ただ、こんなダメダメな例でもお伝えできることがあるとするならば、あんまり学振に気負わない方がいいかもしれない。肩の力を抜いて、学振申請にあたった方が上手くいくかも…。

 

これは、海外大学院進学に気負いすぎるなという自戒にもなるが。

 

 

 

 

学振の書類を書いていたときに聴いていた曲。

ひっっっっったすら、Beastie BoysのSabotageを無限ループさせながら、学振の書類を書いていた。Sabotageをひたすら聴きながら、学振の書類を書くと、恐ろしいほど書類作成の進捗が鈍る。まさにBeastie BoysのSabotageで学振リアルサボタージュである。けれども、いい曲なのでぜひ。色々なバンドがカバーしていて、僕は以下の4つのバンドのSabotageを聴きながら学振と戦っていた。

 

 

Beastie BoysのSabotage

オリジナルのSabotage。実は、オリジナルは他の3つに比べてあまり聴いていない。

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Cancer BatsのSabotage

Cancer BatsがカバーしたSabotageを一番よく聴いていたような気がする。CD音源は好きだが、ライブ映像はちょっと微妙な感じがした。

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Linkin ParkのSabotage

そもそもSabotageという曲は、Linkin Parkのライブ動画を漁っていた時に見つけたもの。

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Korn featuring SlipknotのSabotage

Kornというバンドは、その時まで知らなかった。Slipknotは、高校の頃からずっと聴いている。みんな楽しそう。

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YUIのLaugh away

Sabotageを無限ループしているって言ったが、それに加えてLaugh awayもずっと聴いていた。ミュージックビデオが神だと思う。

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学振焼肉と年越しうどんと学振うどん。

学振焼肉。

一般の方は知らないと思うが、僕らには「学振焼肉」という謎の文化がある。(学振に落ちた人が学振の特別研究員に採用された人から焼肉をたかる)恵まれない大学院生たちに学振の特別研究員に採用された人が焼肉を恵むという文化である。

 

 

年越しうどん。

その名の通り、大みそかに食べるうどん。香川県が全国的な文化にしようと必死になっているような気がする。けれども僕が子どもの頃は、年越しうどんなんてなかったと思う。少なくとも僕の身の回りの香川県民は、年越しそばを食べていたような…?

 

 

学振うどん。

学振受かった人が落ちた人に焼肉をおごるって言っても、受かった人は月20万しかもらえない。税金が差っ引かれるので、手取りはもっと低い。日本は、若者にとって住みにくい社会になってきている。消費税も少しずつ上がって、僕ら低所得者層を襲う。

 

大学院生にとって生きにくくなってきている世の中で、いつまでも学振焼肉を続けてもいいのか。そろそろこの大きな出費を伴う文化を見直した方がいいような気がする。

 

そこで僕が提案するのが「学振うどん」!

 

学振焼肉は、一人当たり2000円から3000円も費用がかかるが、学振うどんなら、一人当たり500円もかからない。このご時世、恵まれない大学院生に4分の1以下の費用で、「うどん」という形で救いの手を差し伸べることができるのである。

 

さらにさらに香川で学振うどんをするともっと費用が抑えられる。これは、香川に行かない手はない。香川に来てくれるだけでそれはそれはありがたいが、できることなら瀬戸大橋を渡って、左に曲がっていただきたい。丸亀もすばらしいところであるが、個人的には高松に来ていただきたい。

 

ちなみにラボの同期が大みそかに高松に来てくれるらしい。僕は、学振に受かっても、落ちてもいない補欠状態なので、学振焼肉ではなく、「年越し・学振補欠うどん」をやりたいと思う。

 

高松においでまあせ!

 

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